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  • 「ノロ」感染率、喫煙者は2倍

2009.03.08

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20090302-OYT1T00662.htm?from=main5

現実に即したとても興味深い、おもしろい調査結果です。消化管の感染予防の面からも、禁煙が望ましいといえるのでしょう。禁煙指導にこの点も加えたいと思います。


「ノロ」感染率、喫煙者は2倍
 ノロウイルスの集団感染が3年前に発生した岐阜県美濃加茂市の精神科病院「のぞみの丘ホスピタル」で、感染経路などを詳細に調べた結果、喫煙者の発症率が、たばこを吸わない人の約2倍だったことがわかった。

 ウイルスが指に付着したまま、たばこを口へ運んだためらしい。同病院の安藤正枝・看護部長が、横浜市で開かれた日本環境感染学会で発表した。

 同病院では2005年10月から06年2月にかけて、入院病棟(50床)など3病棟と、併設する老人保健施設(90床)で、ノロウイルスの集団感染が相次いで発生。患者、職員合わせて127人が発症した。

 調査の結果、3病棟でたばこを吸う職員の67%、老健施設では55%が発症。吸わない職員の発症率は各36%、26%だった。たばこを吸う人が多い慢性期病棟では、喫煙患者の73%が発症し、喫煙しない人の発症は29%にとどまった。

 職員の喫煙場所は屋外、入院患者は喫煙室に限られ、ふき取り検査の結果、病棟や施設のカギ、喫煙室に備え付けのライターにウイルスが付着していたことが判明。これらに触れた人から感染が広がっていた。

(2009年3月2日14時38分 読売新聞)